今回の記事ではAmazonで新規カタログを作成している人、これから新規作成に取り組む予定がある人に見て欲しいです。
というのも、今のAmazonの新規カタログ環境は
「とりあえずカタログ作成すれば売れるでしょ」
では売れません。
まぁ全く売れないということもないのですが、ある程度売れるようになるまでにかなり時間がかかります。
その背景としては、Amazonにモノが溢れすぎていることが要因です。
パッと頭に思いつく商品をAmazonに検索すると大体ヒットします。
それも似たような商品で沢山の数が。
似たようなカタログがかなり乱立しているので、地球上に現在存在していない商品の開発とかでもしない限りはカタログを作ったすぐ後というのは検索1ページ目にすら表示されないことがほとんど。
これも商品によって異なってきたりはするんですけどね。
じゃあ今からAmazonで新規カタログを作成して儲けるためにはどうすればいいのかという話になりますが、素直に広告を利用するのが手っ取り早いです。
あ、その前にAmazonの検索順位についての仕組みを全く把握していないという方は先にこの記事を読んでおいてくださいね。
読み終わりましたでしょうか?
検索順位を上げるための要素って色々あるんですが、今回はその中でも一番分かりやすい販売件数を稼ぐための広告戦略についてまとめていきます。
目次
Amazon広告について
Amazonには大きく分けて2つの広告が存在しています。
・スポンサープロダクト広告
・スポンサーブランド広告
スポンサーブランド広告はブランド保有者(商標登録済み)の方しか利用できないので、今回はスポンサープロダクト広告がメインです。
で、そのスポンサープロダクト広告ですが、普通にAmazonで買い物をしているユーザーはほとんど広告だと気づかないレベルです。
買い物しているユーザーに広告枠だと知られてしまうと成約率というのはどうしても落ちます。
それを悟られない様に上手く作られているわけです。
こちらAmazonで「ツボ押し 肩」と検索した際の結果最上部ですが、実は右下の2商品以外は広告枠での掲載です。
よーく見ると画像下に”スポンサープロダクト”の文字が見えますよね。
これが先ほどから説明している広告枠です。
僕もAmazonで販売を行うまではこれ全然気付きませんでした。
検索最上部に広告枠があるということは作りたてのページでもかなり露出することが可能になりますよね。
※スマホでの検索結果によっては広告枠が最上部ではなく2番手に来ることもあります。
※厳密には広告枠にも順位が決まっているので市場によってはここに掲載できるとは限りません。
スポンサープロダクト広告のメリット・デメリット
ここでは広告を利用することによって得られるメリットデメリットについて触れさせていただきます。
ただし、ここに記載するものは表面上のメリットデメリットのみです。広告運用をした結果最終的にビジネスとしてどんなメリットデメリットがあるかは後々記載します。
メリット1:露出を増やせる
まずはお客様に見てもらわなくては商品は購入されません。
いくらいい商品を作成しても、冒頭で言った通り最初のうちはページの信頼度も低いので検索順位もかなり低く、普通にお客様が買い物をするときには目にも止まらない位置にいることがほとんどです。
それでは意味がないのでまずは見てもらう。
そのためには広告掲載を行いましょう。
メリット2:優位性のあるキーワードを知れる
広告レポートを活用することによって
・どんなキーワードにアクセスが集まってきているのか?
・どんなキーワードで検索されているのか?
・どんなキーワードで成約が発生しているのか?
・どんなキーワードが無駄か?
という感じにキーワードの優位性を確認することが可能です。
これによりタイトルや説明文などの内部的な設定を変更することで更なるパフォーマンス向上にも繋がります。
デメリット1:クリック型課金制
これをデメリットと捉えるかは微妙なラインですが、成約に対する成果報酬型ではないのであえてデメリットとさせていただきました。
クリック型ということは成約率が悪い商品は広告費だけ大きくなってしまうという可能性が考えられるからです。
つまり、商品のセールス力も伴っていないとスポンサープロダクト広告を無駄なく使うことが出来ません。
デメリット2:どのカテゴリーでも参入者がいる
スポンサープロダクト広告が登場した2014年あたりはほとんどのセラーが仕組みを理解していなかったのとそもそも自社の商品を取り扱うセラーがそこまで多くなかったのもあり、広告を利用するライバルが少なかったそうです。
しかし、2019年現在は自社の商品を取り扱うセラーがかなり増えていることもあり、どんなカテゴリーの商品でもライバルがいるという状態が出来上がっています。
ライバルがいるということはライバルの広告費よりも多く広告費をかける必要が出てくるということなので(厳密にはちょっと違う)、参入者が増えるほど広告運用単体で利益を取るということは難しくなります。
新規ページ商品を短期間で検索上位に到達させる方法
Amazonの広告については理解できたでしょうか?
ここからは具体的な方法に関して記載していきます。
スポンサープロダクト広告の本質
さて、ここからが本題です。
このAmazon広告を利用することで新規カタログの商品を短期間で検索上位まで引っ張ることが可能になります。
Amazon広告の本質的なメリットとしては時間だと僕は考えます。
前述した通り、今となってはAmazonの広告はどんなカテゴリーでもある程度の金額を積まなくては露出を増やすことができません。
なので、市場規模がそこそこある商品とかになると参入者もかなり多く、広告単体で利益を出すのはなかなか至難の技です。
ACOSが利益率を上回るなんてことも普通にあるので売れば売るほどマイナスが発生するという現象あります。
ACOSがわからない方も多いと思うので簡単に説明をしておくと、発生した売上に対して広告費がどれくらいかかったかの割合です。
つまり、利益率以上のACOSを叩き出してしまうと赤字になることもある。
例)
広告から1000円の売上が発生して利益率が30%なので300円の利益。
その売上に対するACOSは50%(広告費500円)であれば広告単体で見ると200円の赤字が出ている計算になる。
そんなAmazon広告を回す意味って何でしょう?
それは狙ったキーワードである程度の検索順位まで位置付けるための時間短縮の役割です。
広告単体で利益が取れないのであればそれで良いと割り切ってデータ収集とアクセス、成約集めに徹するという感じですね。
ページをある程度まで上げてしまえさえすればあとは広告を停止したり費用を抑えることで利益を出していくことが可能になります。
現環境のAmazon広告は時間短縮のために使う。
オートターゲティングとマニュアルターゲティングの使い分け
では、狙った検索順位まで持っていく時間を短縮するためにはどんな広告の使い方をしていけば良いでしょうか。
スポンサープロダクトにはオートターゲティングとマニュアルターゲティングという2つの広告運用方法が存在します。
オートターゲティング
→Amazonのシステムで自動的に関連性のあるキーワードへ広告表示をする
マニュアルターゲティング
→自分が手動で広告表示させるキーワードを選定する
この2つのターゲティング方法のどちらを利用するのかという話になりますが、いろんなブログとか見るとオートターゲティングを最初は利用してそこから抽出されてきたキーワードをマニュアル移行していくと言ったものを目にします。
しかし、それだとダメです。
いや、絶対ダメかと言われたらそうではないのですが、時間短縮を最大限に発揮するためにはそれだと効率が悪すぎます。
なぜか?
オートターゲティングはある程度の期間を経てその商品と関連性のあるキーワードを抽出、重要度を振り分けします。
たった1,2週間程度回したくらいでは全く関係性のあるワードを拾ってこないですし、重要性の高いキーワードにかける広告費も基本相場くらいにしかなりません。
オートターゲティングだけで回してもデータの取得に時間がかかる。
広告を出す前に狙うキーワードを選定しておく
そもそもの話、オートターゲティングで重要なキーワードを集めてそこで重要なキーワードを判明させるってスピード感なさすぎませんか?
- オートでキーワード取得しながら少しずつ広告を範囲を修正していく
- 拾ってきたキーワードデータを閲覧してどのキーワードにお金をかけるべきかそうでないかを判断する
- 重要度の高いキーワードを狙って広告を組み直す
いやいやいやww
なんで自分で商品カタログ作っているのにその商品を欲しがる人が検索するキーワードを把握できていないのかっていう話です。
てか割と多くの人がその商品について把握できているはずなのに広告のこと理解せずに「とりあえず出しておけば広告から成約取れるでしょ」で広告かけている人がいるというのが現状。
これだからまだAmazon広告も捨てたもんじゃない。
じゃあ何をしろと言うのかと言われれば、商品リリース前に広告用キーワードを予め選定しておけってことです。
- リリース前に狙うキーワードの選定
- そのキーワードにマニュアルターゲティングで特化
- マニュアルでも部分一致検索とかで拾ってきたキーワードを更に選定
※ちなみに僕はオートも同時に走らせます。
てかOEM商品とかやるならそれも含めてリサーチしようよって。
どのキーワードで戦うかを事前に把握せずにとりあえず同類商品が売れてるから販売してみるなんて考えじゃいつか食えなくなりますし、今ある程度稼げている人は絶対それは考えた上でカタログ作成しているはずです。
脳死オートターゲティングオンリーで回した場合と最初から狙ったキーワードに特化した場合ではターゲットとする検索順位に到達するまでにかかる時間は雲泥の差です。
予め狙うべきキーワードを選定しておくこと。
狙うキーワードはどうやって決める?
ここまでいくともはや広告運用関係ないリサーチの話にはなりますが、念の為記載しておきます。
狙うキーワードはぶっちゃけツールを利用するのが一番手っ取り早いです。
商標登録をしていてAmazonにブランド登録していれば専用ツールが利用できたりしますが、この記事を閲覧している人はこれから始めようと考えている人がほとんどだと思いますし、もっと使い勝手がいい(と個人的に思っている)ツールが存在します。
てか、最初にオートターゲティングで回してそこからキーワード精査する人が多い理由の1つにこれもあると思うんですよね。
ツールを利用していないとどのキーワードがどれくらいのボリュームがあるのかとか分からないですしね。
それっぽい予想だけでは爆死しますし。
それよりもある程度初期投資はかかりますがツールを利用してキーワード精査した方がよっぽど効率的でコスパも良いと個人的には思います。
一応市販のものを2つほど利用しています。
これについてはまたいずれオススメツール記事とか出すときに公開しますね。
OEMされた商品の場合は成約率を下げないように注意
中国輸入で自社商品を製造している方とかは特に気をつけて欲しいのが成約率です。
Amazon広告は非常に便利でお手軽な販促ツールですが、お金をかけて露出を増やすことができたところで成約を取れなければ意味がありません。
代理店形式で契約した商品を新規カタログとして作成する場合は既にある程度の商品力があったり別の国で販売されていてそれを参考にすることである程度クオリティの高いカタログを維持することができるので良いのですが、中国輸入などの商品の場合はド素人がテキトーにページを作成したところで学生のプレゼン資料並みのクオリティにしかなりません。
その程度のページではユーザーからの閲覧を増やせても買おうという気持ちにはなりにくいのでただでさえ近年高くなってきている広告費が余計に高くついてしまいます。
つまり、広告を運用するにしても商品カタログのクオリティがある程度担保されているというのが前提なのです。
外部広告について
ちょっと話をずらしてAmazon内の広告ではなく外部の広告についてです。
GoogleとかFBとかインスタとかですね。
スーパーURLを作成して外部広告を打ち出すのも効果的なのでしょうか?
これに関しては色んな方にもお話聞く機会があるのですが、なんとも言えないところなんですよね。
別に悪いかと言われればそういうわけでもなく、それやるくらいならSPで特定のキーワードの広告費多くして成約取りに行った方が色々な意味でコスパ良いのではないかという話も出てたり。
個人的な見解ではこれって商品によると思うんですよね。
めちゃくちゃ斬新的なアイデアが詰め込まれた商品とかなら外部広告でも受けるでしょうから反応率もそこそこ良いと思うんですけど、中国輸入OEMのように割とどこにでも溢れてる商品をやったところでそこまで反応良くないという自論です。
中国輸入OEMは今後も一工夫必要になる
ここまで記載してきた内容見てわかる通り、中国輸入みたいに誰でも取り組める商品とかは札束の暴力で広告ガン回ししたりとかできない限りは頭を少しひねって戦っていかないといけないわけですよ。
それでもAmazonで転売をチマチマやっていくよりは色々な面で有利だとは思いますが。
だからと言っていつまでも現状維持をしていてはいけません。
中国輸入商品で戦うにしても例えば医療器具だったりの許認可が絡む様な参入障壁が高めの商品に手を付けて行ったり、国内OEMやってみたりとかどんどん難しくいけどライバルが少ない様な手法に切り替えていくべきだと思うんです。
別に今取り組んでいる手法を極めるのだって良いとは思いますし、それを元に情報発信して一発稼いだって良いとは思います。
ただ、自分にとって後々やっといてよかったと思えるのは何かなと考えたときに常に新しい何かを取り入れて進んだ方が良いと僕が考えているだけなのであくまでも参考にしておいてください。
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僕は大学3年生の時に初めて自営業という道も選択肢にあるんだということを当時読んでいた本から学びました。
それから死に物狂いで勉強と実践を重ねて約半年後の大学4年生の春に法人設立まで至りました。
大学生で会社を経営している方ってたまにテレビの番組だったりネットニュースに流れてきますが
「才能があったからできたんでしょ?」という声も少なくありません。
しかし、僕自身はこれといって起業センスに長けていてお金儲けが得意だったというわけではありません。
事実、通っていた大学は名前を出すのも躊躇うほどのレベルの低さ。そして、ビジネスについて勉強を始めるまではお小遣いとアルバイト以外で何かを売って人からお金を頂くという経験をしたことがなかったのです。
そんな僕でも学びに対して目を背けずに立ち向かうことで、結果的に法人を設立してお金を稼ぐことができるようになりました。
ここに至るまでのプロセスは才能ではなく「努力」と「慣れ」がもたらしているものです。
「会社を設立する」なんてことは今の時代誰でもできますし、大事なのは会社を作ってからです。
法人設立後も気を緩めずに自分と向き合っていくことで稼ぎ続けることができ、そのチャンスは誰にだってあるのです。
僕が、この世界に足を踏み入れ、たくさんの学びを得て、会社を作るまでの過程とその理由を下記の記事では公開しています。
このブログを読んでくださっている方は「お金を稼ぎたい!」「経営について学びたい!」と考えている方がほとんどだと思います。
そんな方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
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PS
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